GENOME Journal

(厚労科研)「国民が安心してゲノム医療を受けるための社会実現に向けた倫理社会的課題抽出と社会環境整備」研究班

第1回 ゲノム交流会終わりました。次回のテーマは…

皆様、こんにちは。
気がつけば7月、もう1年の半分を過ぎてしまいましたね。
全国で少しづつ梅雨も明け始めましたが、夏の準備は出来ましたか?

とは言え、各地で集中豪雨もあり、熱海地区では甚大な被害を及ぼし、被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

 

さて、第1回目のゲノム交流会を6月13日に無事開催することができました。
ありがとうございます。
当日は、主催者側4名を含む合計72名の方にご参加いただき、市民、患者、学生、医療者や研究班関係者と10個のグループに分け、(がん)ゲノム医療について話し合うこと、交流することができました。
市民側からは、ゲノム医療についてまだまだ情報が足りないことや医療者の皆様もそれぞれの立場で悩み、考えてくださっていることもわかりました。


私たちも、第1回目を通じてたくさんのことを学ばせていただきました。

今回、主催してくださった京都大学の小杉先生とがんゲノム医療について、認定遺伝カウンセラーの立場からお話しくださった岡山大学の十川さんよりコメントをいただきました。


f:id:genomic:20210706094654p:plain

 

*・゜゚・*:....:**・゜゚・*:....:**:.. ..:*・゜゚・**:.. ..:*・゜゚・*


今回初めての企画にもかかわらず、多くの方の参加をいただき、まことにありがとうございました。

チーム医療における多職種連携の重要さが指摘されていますが、患者さんや一般市民の方と診療の現場以外でお話しさせていただく機会はあまり多くないと思います。フランクに自然体で様々な立場の方と交流することは、重要と考えます。初回のため、慣れない点も多くご迷惑をおかけしたかもしれませんが、是非フィードバックいただき、今後につなげていければと存じます。

小杉眞司


~ゲノム交流会に参加して~
この度、ゲノム交流会で「市民向け遺伝情報を家族で共有するメリットは?」について、がんゲノム医療と遺伝医療を中心に講演させて頂きました。
講演では、最近よく取り上げられている「がんゲノム医療とはなにか」、「がんが遺伝性であると知ることのメリットはどのようなものか」、「実際の医療ではどうか」についてお伝えいたしました。
今回は、オンライン配信ということで視聴者のお顔を拝見しながら話すことができず、オンサイトのようには反応がわからなかったですが、少しでも「がんゲノム医療」や「遺伝医療」を身近に感じて頂きたいと思ってお話いたしました。
今回、講演後のディスカッションでは各グループを回らせて頂き、普段から遺伝医療やゲノム医療について考えられている市民の方々のご意見を聞かせて頂き大変貴重な経験となりました。
ゲノム医療が普及する現在、今まで以上に一人一人が「がんゲノム医療」や「遺伝医療」 を正しく理解することが大切になってきています。
このような機会を通して、皆さまとともにゲノム医療を一緒に少しずつ作り上げていきたいと思っています。
 
十川麗美

f:id:genomic:20210706094434j:plain

十川麗美さんのスライドより


がんゲノム医療をテーマにしたことで、遺伝性がんや遺伝学的検査、教育など様々な問題について話し合うことができました。
何よりもみなさんフラットな立場で楽しく交流できたことが一番でした。

次回は8月29日に「難病」をテーマに交流会を開催します。

詳細が決まりましたらまたご案内させていただきます♪